今回は、ビジネス特化型SNSと言われている「LinkedIn」に登録した後、詐欺に遭いかけた話をご紹介します。改めてググると同じような話が出てくるので、予防はできたと思うのですが、真面目に対応してしまいました。被害はなかったです。共有して詐欺予防のお役に立てれば幸いです。
この記事は以下のような人におすすめ!
- LinkedInに登録している人
- LinkedInにこれから登録しようかなと思っている人
詐欺未遂のあらまし
LinkedInに登録後、比較的すぐにそのメッセージが届きました。
—- こんにちは。お友達になりたいです。
たしか、そんな当たり障りのないメッセージだったと思います。他にもメッセージがあったのですが、忘れてしまいました。日本語なのですが、明らかにほかの言語を機械翻訳して日本語にした感じの文章だったので、英語で簡単に返信しました。
LinkedInは本名で登録するもので、そんなに変な人からはつながり申請は来ないだろうと思いつつ、その人のプロフィールなどけっこう確認しました。なぜか、友達が日本人ばかりということは気づきつつも、つながり申請は可としました。
その後、英語でまたメッセージが来ました。
—- 私は実はあと3か月の命です。
というような、暗いメッセージでした。他にもどこの病院にいるとか、いろいろ身の上話もあったと思います。ああ、面倒な人とつながっちゃったな、というのが正直な感想でした。それでも何も返事しないのも悪いと思い、英語で社交辞令的な無難なメッセージを返信しました。
するとまたメッセージが来ました。
—- あなたはなんて優しい人なのでしょう。私はあなたに決めました。
このころから雲行きが怪しくなってきました。
メッセージのやり取りは1日1回程度なのですが、コンスタントに続いていました。
どうも、このメッセージの主は資産家で莫大な資産があるものの、自分の死後それを受け取る資格のある人にはそれを渡したくない。私はあなた(私)に託したい、そんな内容です。
私はこのやりとりを逐一、夕食の場で子どもたちとも共有していました。子どもたちは笑いながら聞き流していました。私も真に受けず、私には預かることはできないとはっきり返信しました。
しかし、次のメッセージで
—- 私はもうあなたを放しません!私の全財産を日本の孤児院に寄付したいのです。手伝ってください。
とありました。
金額は400万ポンド、とのこと。
電車に乗っていたのでスマホで確認したところ、当時の日本円で約7億円でした。
私は日本の孤児院を調べ、ネット送金ができるところも探しました。
児童相談所に努める友人がいたので、その孤児院が問題ないところなのかというのを念のため確認もしました。
そして、その情報を返信したのです。
オンライン送金ができる孤児院があるから、それを使ったらどうかと。
しかし、次のメッセージで
—- 私はあなたに送金したい。あなたなら孤児院に寄付してくれると信じている。あなたの住所を教えてくれ
と来たので、
いちおう律儀に現金を外国から送る場合にかかる税金なども調べ、かなり取られるらしいことも把握し、真面目な私はその情報を返信しました。
が、
—- 現金だとわからない確実な方法で送るから大丈夫。はやく住所を教えてくれ
と来たので、これはダメだなぁと思い、そこで返信はストップしました。
その後、思い出したときに確認しましたがアカウントも消えていました。
そもそもなぜLinkedInに登録したのか
登録したきっかけは、MBAプログラム受講中の課題にそれがあったためです。英語で登録するのですが、学歴や職歴だけでなく自己紹介メッセージを素晴らしい内容にするというものでした。
登録当時は、同じクラスの友人や先生しかコネクションがなかったのですが、しばらくすると今回の詐欺さんのようにつながり申請が来始めます。ほとんどが、外国の人材エージェントっぽい人なのですが、500人以上つながったほうがよいというようなことだったので、今現在も来るもの拒まずで、申請されたらOKしています。
LinkedInその後
その後、現在のつながりは200人以上になってますが、依然としてほとんど人材エージェントです。まぁ、いいのですが。
ただ、中には変な人も最近ちらほら見かけるようになりました。人材エージェントは仕事に関するやりとりだけなので目的がはっきりしていてよいのですが、謎の人はおそらく出会い系的な使い方をしようとしているらしく、1日のうちで何回もメッセージを送ってきます。面倒なので放っておくと「見ているはずなのに返事がないのはなぜ?」などとストーカーちっくなメッセージを送ってきたりするので、そういう場合は有無を言わずブロックまたはミュートします。
私は3年前くらいにMBAを修了したのですが、そのときに撮った写真をLinkedInのプロフィール写真に使っています。いわゆる卒業生ルックなので、もしかすると20代だと勘違いしているのかなと思ったりもします。そんな軽い感じのメッセージが時々来るのです。
最近は、返信メッセージで「子どもも成人して」とか「20年以上働いてきて」とかちゃんと伝わるような内容をさりげなく入れるようにしています。そうすると、パタッと連絡が途絶えたりして非常にわかりやすいです。
まとめ
今回はLinkedInで詐欺に逢いかけた話をご紹介させていただきました。やりとりを続けただけで実害はなかったものの、途中までは本当にもうすぐ死にそうなお金持ちだと思っていました。子どもたちには馬鹿にされましたが。
今はいろんな詐欺が横行しているので、お互い騙されないよう気を付けましょう。私のようにいちいち家族や友人にこんなメッセージをもらったんだけど、と話すのも有効かと思います。そうするときっと「それって詐欺じゃない?」と言ってくれる確率が上がります。
LinkedInは最近日本語でも登録できるようになったので、もしかすると利用者が増えているかもと思いました。思わぬ人からつながり申請が来ることも時々あるので(アメリカディズニーのクリエイターからもらったことがあります)、自分の経歴を更新しながらうまく利用するのには良いツールだと思っています。お互い、詐欺と変な人には気を付けて利用しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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