正社員や派遣社員も経験した社会人生活20年超の筆者が、派遣として働いている優秀な20代の方々にお伝えしたいことをご紹介いたします!
この記事は以下のような人におすすめ!
- 現在20代で派遣社員として働いている
- 正直今の仕事があまり面白くない
- この先がなんとなく不安
転職エージェントに登録して市場価値を確認する
今の派遣先の仕事が面白くてもつまらなくても、人手不足の日本では20代の皆さんは貴重な人材です。
また派遣社員として社会人経験もあり、業務実績もあるので自信を持ちましょう。
具体的には、2つか3つほどの転職エージェントに登録し、自分の経歴でどんなスカウトがあるのか、観察しましょう。
もし興味があるスカウトがあれば、遠慮なく話を聞きましょう。
今はオンラインで利用できるので、とても便利です。
なおかつ、これらのサービス利用はすべて無料です。
現在派遣社員だからと卑屈にならず、年齢を武器に大いに正社員枠を狙っていきましょう。
複数登録することで、自身に合ったエージェントも見つけやすくなるでしょう。
転職エージェントをお勧めするのは、登録後担当者と今後の希望条件等を話しますが、その際、親身になって相談に乗ってくれるためです。
もし、ちょっと相性が合わないかもと思った場合は担当者を変更することもできます。
その他、転職に必要な最新の情報を持っているので、大いに活用しましょう。
なぜ正社員を勧めるか
正社員のほうが給料が多い、福利厚生が充実している、などわかりやすい面もありますが、私は正社員は業務以外のオプションが多いことが魅力だと思います。
派遣社員でも派遣先正社員と同等の業務を任されることも多いでしょう。
その「業務経験」ということだけであれば、派遣も正社員も大差ない場合もあります。
しかし、正社員にしかない特権というのがいくつかあり、やはりこれは若い世代ほど有効です。
たとえば、社内外での研修。
自腹だと数万円かかったり、土日を使わないと参加できないような研修が、社費で業務時間内に受講できます。
会社が社員のためにわざわざお金を払うだけあって、仕事だけでなく考え方そのものに強い影響を与える
有益な研修もあります。
派遣先によっては、派遣社員にも同等の研修を受けさせてくれるところもあるかもしれませんが、派遣社員に受講させる研修は、概ねそれが法律に定められたものか、セキュリティ研修など、それを知っておいてもらわないと会社が損するような内容のものです。
定年間近な中年社員向けの研修もありますが、やはりこれから我が社で活躍してもらうための若者への研修への投資のほうが、一般的な会社では予算も多いはずです。
また、チームで働く経験の濃度が違います。
派遣社員は派遣社員同士の連帯感のような横のつながりはあるのですが、とくにそれがなくても仕事ができてしまうので、それはそれで楽ですが、まだ適応力が高い若いときに人とコミュニケーションを取りながら仕事をする経験があまりできないことはデメリットです。
正社員でも協調性のない人はもちろんいますが、業務の幅が広いので、いろんな人と接触せざるを得なく、
それにより経験値も上がります。
それは学習の機会であり、やはり若い人ほどこれから先、仕事以外でも活用できるリテラシーを蓄積できます。
私自身、派遣社員での就労歴があり、現場で20代の多くの若者が派遣社員で働いていることに驚きました。
しかも皆さんとても優秀で、どの派遣先でも思うのですが、正社員どもよりよっぽど優秀。
たいして高くもない時給なのに真面目に誠実に仕事に取り組んでいて、いじらしいくらいです。
こんなに若くて優秀なのになぜ派遣を選んでいるのだろうと不思議に思いました。
もしかすると、いろいろ事情があるのかもしれない。
介護しないといけない親がいて、残業ができないため、定時で帰宅しやすい派遣を選んだ、とか。
しかし、それでも正社員でもそういう社員に対するサポートなどは昔に比べるとかなり充実してきているので、自分で限界を設けず、少しでも選択肢が多い正社員枠を狙っていきましょう。
やりたい業界があれば自ら学ぶ
派遣社員の利点は、長時間労働ではない点です。
もし長時間労働している場合は、効率を上げて自分の時間をしっかり確保しましょう。
それは転職や次の派遣を探す時もタイムマネジメント能力に優れているという点をアピールすることができます。
残業代で生活費を稼ぐのはやめましょう。能力がない人だと思われます。
そして1日できれば2時間ほど、自分がやりたいことの勉強をしましょう。
今の仕事が好きなのであれば、もう少しスキルアップするための勉強、
これもできると、もっと給料が上がりそうというスキルの学習、
もしくは異業種でも今はオンラインでも学習環境が溢れています。
国もスキルアップを奨励していて(必ずしも国の施策に乗っかる必要はありませんが)、自分の興味の方向にチャンスがあればそれは大いに利用しましょう。
雇用保険を払っていると教育給付金が利用できる場合もあるので利用しましょう。
登録なしで興味ある分野の学習が可能
教育給付金が利用できる資格や講座が確認可能
幅広い分野のコースが大量にある(英語サイト)
・無料・有料のものがあるので確認要(登録だけなら無料)
・日本語対応していないコースもあるので受講前に確認要
今の仕事が順調であればアピールする
現在の派遣先でリーダーを担当していたり、仕事が充実している場合、その会社で正社員になってやってもいいな!と思っている場合、派遣元の営業担当に遠慮なく相談しましょう。
具体的には、リーダーとしての手当て分の昇給交渉、または正社員になることが可能かの確認等です。
自分がやりたいことがある場合は、手を挙げて意思表示をすることが大切です。
黙っていても分かってくれることはありません。
もし、担当の営業の人が使えない人だった場合は、その上司か会社のサポートなどに通報し、担当を変更してもらいましょう。
また、派遣先では良好な人間関係を作りましょう。
ここでずっと働き続けたい!と思っているなら、おそらく良好な関係が築けていると思いますが、いつも丁寧な言葉遣いで、一目置かれるような態度でいましょう。
やりたいことができる派遣先へ移る
転職エージェントに登録しても転職を焦る必要がありませんが、今の職場ではもう成長が見込めないな、やりたいことがやれないな、社員は全然自分を見てないな、とモチベーションが継続できないような場合は、とっとと見切りをつけて、別の派遣先を探しましょう。
今の派遣元で営業担当に相談してもいいですし、派遣会社は無数にあるので、他のところにも登録して仕事検索してもいいでしょう。
派遣のいいところは、すぐに仕事を切り替えられるところです。
そしてやりたいことをピンポイントで絞って探すこともできます。
即使える経験者がほしいところが多いのがネックでもあるので、ポイントは、自分がやってきたことが活かせて、さらに自分が追加したいスキルも学べる仕事先を探すことです。
量は多くないですが「未経験でも応募OK」のような案件もあるので、ここは20代の市場だと思って、遠慮なく応募しましょう。
キャリア相談を利用する
職場での不満、このままの働き方で30代40代となることへの不安、または特に不満はないけどなんとなく不安、やりたいことがわからない、などモヤモヤしている場合は、キャリア相談を利用してみましょう。
派遣元の会社には無料で利用できるキャリア相談制度があるはずです。
もしない場合は、あまりよくない派遣会社なのでなるべく早く離れましょう。
予約して1時間くらい、1対1で専門のキャリアカウンセラーが話を聞いてくれます。
相談するほど考えがまとまっていない、
何を話していいかわからない、
人と話すのが苦手、
めんどくさい、
など尻込みしてしまうかもしれませんが、
カウンセラーはプロなので、上手に話を引き出してくれますし、うまく言葉にできなくても、丁寧に対応してくれます。
親身に話を聞いてもらうと、それだけで自分の肯定感が上がりますし、自分の思いを口に出してみると、改めて自分の考えが自分で理解できたり、思い込みに気づいたりもします。
また、例えば現在の職場に不満を持っている場合の相談でも大丈夫です。
カウンセラーと話しながら、何が原因で不満なのか、実は職場ではなく自分の考え方の問題だったとか、プライベート環境が原因だった、とかに気づくこともできます。
ただ、カウンセラーも人間なので相性があり、あまりよくない人と当たってしまい、不快な思いなどしてしまうこともあるかもしれません。そのときは面倒がらずにそれを派遣会社にフィードバックし、担当カウンセラーの変更を依頼しましょう。
家族や友達などに話すこともいいですが、プロに相談することで自分の考えがすっきりできたり、傾聴してもらうことの気持ちよさを味わうこともできます。
特に若い人材は国の宝なので、大いに利用して皆さんが気持ちよく働けるようキャリアカウンセラーもがんばっているので、大いに利用しましょう。
まとめ
中高年から見ると20代は若くてなんでもできて羨ましい!などと思ってしまうこともありますが、20代のときは、同世代の友人が有名企業で働いていたり、結婚して子育てしてたり、留学してたり、など華やかに見え、選択肢が多いからこその悩み多き世代でもありますよね。
その世代を乗り越えた身から言えることは、「何が正解か」ではなく、選んだことを正解にしていく勇気と行動が必要だと思っています。そして、違うなと思ったらそこで考え、行動する。20代だけではなく全ての世代でそうですが、やはり自分で考え、そして行動することが必要です。そして他人と比較するのではなく、過去の自分と比較して「成長しているな」「わたし、がんばってるな」と自分が肯定できれば、それは正解なのではないでしょうか。もし「今のわたし、去年よりダメかも」と思うなら、じゃどうすればダメじゃないかと考える。そして行動する。その繰り返しだと思います。
自分で考え行動している人は誠実でかっこいいですし、間違いなく成長しています。
そして、優秀な20代のみなさんと出会うことで私は未来は明るいと希望を持つことができています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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