筆者自身が派遣社員で働いて賃金を少しずつ上げた経験から以下をご紹介します!
この記事は以下のような人におすすめ!
- 派遣社員として働こうと思っている人
- 派遣社員として数年働いているが給料が上がらない人
仕事を始める前に交渉する
就業先と面接をして、「あなたに決まりました」となったタイミングで、派遣元と時給交渉をしましょう。
交渉できる前提として、以下が該当する場合はぜひ交渉してみてください!
・その就業先で求められるスキルや経験が十分にあること
・前職の給与と比較して今回の給与が低い場合
・その他交渉できそうなネタがある場合
例えば、時給2500円の仕事を紹介してもらい希望を出したものの、その職種は埋まってしまい、
派遣元から同じ就業先で時給1800円の職種を紹介してもらい、そこに決まりになったタイミングで
「もともと2500円だったので希望を出した。そのため2000円にしてもらうことは可能か」
というようにダメ元で交渉をしてみます。
なお、交渉する場合、例えば時給100円アップを希望しても100円でOKとなるケースは少ないです。
100円は難しいが、80円までなら可能、というような提案があった場合はその金額でOKとしましょう。
更新のタイミングで交渉する
派遣の仕事を始めると、3ヶ月や6ヶ月、もしくは1年など定期的に更新があります。この更新の打診が派遣元営業担当からあったタイミングで、昇給について交渉しましょう。
私がおすすめするのは、1年後の更新タイミング(2年目に入る時)での昇給交渉です。
3ヶ月や6ヶ月でもよいのですが、始めたばかりだとまだ交渉の際に必要なエビデンスが乏しいので、昇給してもらえない可能性が高いです。
しかし、1年経てば絶対に1年前よりはスキルも向上し、1年分の実績もあるので、それをアピール材料にして交渉しましょう。
例えば問い合わせ対応が業務の場合、その対応件数が、初めの3ヶ月は1ヶ月あたり10件程度で、しかも先輩に確認しながらの対応であったが、1年後の現在は、1ヶ月あたり100件対応できており、しかも8割自己完結できている、など具体的な数字を使い、あなたの業務を見ていない担当営業にもわかりやすい比較で交渉するとよいでしょう。
直接口頭でお金の希望を伝えるのは難しいと思うので、メールを使うことをお勧めします。
また自分で昇給の交渉をするつもりでいると、実務でも成果を出すモチベーションになります。
交渉の材料にするため、自分の仕事の成果を記録しておくことも、あなた自身にとってもアウトプットが可視化できてよいでしょう。
就業先の担当者に更新と昇給を打診されたらすぐに派遣元営業に報告し、併せて昇給の確約を得る
誠実な就業先では、しっかり派遣社員も評価しようと努力してくれ、定期的な面談も実施してくれます。
その際、今後も長く働き続けてほしい、昇給も検討している、というような打診を受けることがあります。
そのときは、それが本当かどうかなどはお構いなく、すぐに派遣元の営業担当へ報告しましょう。
本来このような内容は就業先担当者から派遣元の担当へなされる連絡事項ですが、就業先があなたの能力を引き続き我が社で発揮していただきたいと思ったからこそ、あなたへ直接伝えた内容なのです。
善は急げなので、この内容を伝えつつ、次回更新は昇給とセットであるべしと伝えましょう。
上がる見込みがない場合は賃金がより高い仕事へチェンジする
意欲を持って日々の業務に励み、着実に成果を出したことを提示しても、担当営業が昇給の交渉に応じないなど誠実さが見られない場合は、違う派遣元を探したり、転職する契機としましょう。
あなたが派遣で働いて就業先から得ているお金の一部は派遣元の貴重な収入源です。
そんなあなたへ誠実な態度を示せない会社のために働く必要はありません。
成果を目に見える形にして日々働いているあなたであれば、スキルは着実に身についていますし、能力も向上しています。
自信を持って、ステップアップしていきましょう。
なお、昇給交渉をしても確実に昇給できるわけではありません。
昇給がなくてもまだ続けて同じ就業先で働く気持ちがあるのであれば、次の更新時での昇給を目指して業務に打ち込みましょう。もし、昇給は難しそう、もしくはその就業先でも成長も頭打ちかなとなった場合は、やはり更新しつつ、ステップアップの道を探りましょう。
せっかく交渉したのに昇給がないということですぐに辞めてしまうことがないようにしましょう。
まとめ
低い賃金のまま働き続けることは、就業先や派遣元にそれでいいという認識を持たせてしまい、自身にとっても、後に続く労働者にとってもいいことはありません。適正な賃金が支払われていないと感じるのであれば、政府が最低賃金を上げるのを待つのではなく、自身で交渉をしてみましょう。
交渉しても上がらない場合は、その職場を見限り、あなたに相応しい職場であなたの素晴らしい能力を使ってください。自分の時間を安売りしてはいけません。多くの労働者がこの意識で行動すれば、経営力が低い派遣会社や就業先は潰れ、優良な会社が生き残るようになるでしょう。
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