悪天候時の出退勤は自分で判断する

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会社員生活を送る中で感じた台風などの自然災害時の出勤・退勤の判断について経験を元に提言します。

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 会社など組織に勤める人

東日本大震災や死者が出る台風でも出勤する日本人

2023年の夏も台風や大雨の被害があり、こんなトピックが出る日本にうんざりしています。

「それでも出勤しなきゃダメですか?台風・大雨…出社の判断は」

東日本大震災は金曜日に発生し、原発が停止し、首都圏の電車の運休が相次ぎましたが、それでも週明けの月曜日には出勤する人が各駅改札口にあふれ、それがニュースとして流れました。

「仕事での成果」より「オフィスに居ること」を重要視する日本。

コロナ禍を経て、そんな日本でもやっとリモートワークが浸透しました。
明らかに公共の交通網が不安定なときは、リモートワークできる仕事の人はリモートワークを選択しましょう。

医療関係の方や介護の方などエッセンシャルワーカーと言われる現地で対応しないといけない方々は、台風など事前にある程度予想ができる場合は、そのシフトを組んでいると思われますが、そういう方々が優先的に公共の交通などを利用して、速やかに仕事に取り掛かれるよう、その他のワーカーは利用を控えるようにしたほうがよいと思います。

夕方から台風の影響が出るとなったとき帰宅の判断ができない

ある大企業に常駐して仕事をしていた頃、天気予報で確実に夕方から台風の影響が出ることがわかっていました。
14時ごろ社内放送があり、各自の判断で帰宅してよい、というような内容で、
帰宅指示、というほどの内容ではなく、あくまで判断は各自に任せるというものでした。

そんなときも上長は部下たちに帰るよう促すような動きも取らず、ポヤーンとしていました。

私は当時育児真っ最中で、保育園の迎えもあったので、瞬時に上長に「帰ります!」
と言って、いそいそ帰宅準備を始めました。
普段から前倒しで仕事を片付けるようにしていたので、通常より2,3時間早く帰ることの影響はありません。

周囲の男性陣は(当時ほとんど男性しかいなかったので)、周りをキョロキョロしながらも黙々とPCに向かっていましたが、ほとんど仕事がない役職者も「俺も帰ろうかな」という素振りを見せると、ほとんどの人がノロノロと帰宅準備を始めました。

私はとっとと帰ったのですが、翌日聞くと、一人は仕事の都合で台風が去ってから深夜に帰宅することにしたとのこと、もう一人はその上司が部下が帰らないから帰るに帰れなかったとのことで、それ以外は全員早めに帰宅したそうです。ただ、帰宅判断が遅かった多くの男性陣は結局暴風雨の中、帰宅したとのことでした。

帰れとはっきり言われないと帰らない人たち。
でも周囲が帰ると流されるように帰ろうとする人たち。
自分で決められないのはなぜなのか。
指示待ち人間だから?

会社や上長は従業員の命の責任は取れない

命をかけるほどの仕事があるのか私にはわからないが、その職場の頭の悪い上長が出勤しろと言ったところで、あなたが出勤する必要はないと思うなら出勤しない。その会社や上長はもしあなたが出勤途中に命を落としたりした場合、絶対に責任は取れないし取らない。あなたが無茶苦茶だと思う指示をされたなら、それに従う必要はない。

運送業も悪天候の場合は配送が遅れると会社のサイトにでも記載しておけばよい。
それで何か悪態をつかれても、そんな顧客は今後取引しなければいい。
自分以外は出勤したとか言われたり、後で何かイチャモンつけられたら他に移ればよい。
信頼できない人たちと働く必要はない。

何か無理をしてがんばることが美談になるような妙な風潮がかつての日本にはありました。
例えば、熱があるのに無理をして出勤する、疲れているのに無理をして残業する、というような。
でもそれは過去のことだと思っています。
今はこんな人がいたら迷惑だと認識されています。

もっと個人が合理的に自分の頭で考えて、「周りに言われたから」という理由で動かないようにしましょう。
自分で考えましょう。

「出勤しなきゃダメですか?」と聞くこと自体がダメ。
大人であれば自分で判断しましょう。

出勤が必要なエッセンシャルワーカー等の人々がスムーズに移動できるよう、それ以外の人は家で仕事をしましょう。
ただ、そういう人たちや企業、組織はリスクマネジメントとしてBCP対策をしているはずです。

コロナ禍でオフィスに行かなくても仕事ができることが証明されました。
それでもオフィスに行くことを奨励されている企業は、きっと何か意図があるのでしょう。
そんな企業もコロナ禍にリモートワークができていたなら、台風や震災のときはリモートワークに切り替えましょう。そしてそれは会社に言われなくても個々人で判断できるようにしましょう。

まとめ

地震や大雨、ウィルスなど、ちっさい人間どもにはコントロールできないものがあることを、我々はここ数十年で体験してきています。きっとこれからも起こるのでしょう。でも、自分が出勤するか、退勤するか、くらいは自分でコントロールできます。ただ、まだまだ特に昭和生まれの人々は、悪天候でも出勤する自分をヒーロー化する人もいるので、上長の立場の人たちは、はっきりと指示をしてあげてもいいでしょう。ただ非合理的な指示をしてしまうと優秀な従業員が辞めてしまう危機感も常に持っていましょう。

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